このたびは「大木岩夫のケーナ工房」にご来店いただき、誠にありがとうございます。
ウェブマスターの宮崎新一です。
1.大木岩夫との出会い
「大木岩夫のケーナ工房Webサイト」は平成18年1月にケーナ専門の通販ショップとしてオープンしました。僕がなぜ大木岩夫氏のケーナを販売するお店をオープンしたのかをお話ししましょう。
ケーナ製作者の大木岩夫氏との初めての出会いは、十数年前僕が国際交流のボランティア活動をしている時でした。国際交流の一環として、たまたま南米フェアをすることになり、フォルクローレの演奏者を探していたところ、ある方から紹介があってイベントに出演してもらったのです。
僕はもともと国際交流のイベントを企画したりする活動をしていたため、その時以来大木氏と一緒に仕事をする機会が増えて行きました。
出会った頃は、彼のことを優れたケーナの演奏家としてのみ認識していたのですが、一緒に過ごす時間が長くなるにつれて、実は彼がたぐいまれな技術を持ったケーナ製作者であることを知りました。
彼が作るケーナの調律の完璧さ、繊細でつやのある音色、歌口や指穴の各所や細部にいたるまで心をこめて丁寧に作りこんだ美しさは、すでに地元ファンの間では周知の事実でもありましたが、自分の好きな時間に自由にケーナを作ることを楽しんでいる彼にはほとんど商売っ気がなく、できたケーナを世間に広めようという意識がまるでないということも分かりました。(笑)
作るばかりで作品を広める努力をしようとしない彼の生き方に接しているうちに、僕は多くのケーナファンに、是非このすばらしい作品を、大木岩夫のケーナの“音色”を知ってほしいと思うようになりました。そして、彼がやろうとしないのならば、それは僕の仕事かもしれないと思うようになったのです。
大木氏はパソコンを使いません。いまだに通信手段は電話と手紙たまにファックスという、99パーセントアナログ的人類です。たまたまパソコンの知識が少しあった僕は、ネット上に全国のケーナファンのために大木岩夫のケーナを紹介するお店を作ればいいのではないかと思い立ち、大木氏に相談しました。そして試行錯誤の末に出来上がったのが、この「大木岩夫のケーナ工房Webサイト」です。
大木岩夫氏とはよく話しています。
僕たちはすぐれた作品を皆さんに紹介していこう。そして、正しい情報を丁寧に皆さんに紹介していこう。そしてもっとも大事なこととして、ケーナを売るだけのお店にはしたくない・・・ということを。
「買ってくれればそれでOK。あとは勝手に吹いてね。」そんなお店にはしたくないし、なりたくない。ケーナを愛する人がいつまでもケーナを愛し続けられるように、ケーナファンの人々を応援するお店になりたい・・・。
そのために僕らは、どうしたらよいかを常に模索し、実現に向けてこつこつと努力していこうと思っています。
2.「大木岩夫のケーナ工房」が大切にするこだわり
【こだわり その1】
「大木岩夫のケーナ工房」は日本の草分け的ケーナ演奏家であり、ケーナ製作者でもある大木岩夫が製作したケーナを、日本で唯一販売しているインターネット専門店です。よくある外国産の黒檀ケーナ・木製ケーナ・骨付ケーナなどを輸入業者から仕入れて販売したり、国産のケーナをいろいろと揃えて販売するお店ではありません。
その大きな理由は、大木岩夫のケーナだけは僕がお客様に自信を持っておすすめできるケーナだと思っているからです。そして、大木岩夫の「ケーナへのこだわり」を大事にしていきたいからです。
【こだわり その2】
当店にはケーナをこれからはじめてみようと思い立った方からのお問い合わせを多く頂きます。たとえば・・・
・いろいろあるケーナの中からどんなケーナを選んだら良いか判断できない!
・買ったけど、これからどうやって練習をはじめればいいの?
・ケーナ演奏の基本は誰に聞いたら教えてくれるの?
・独学でケーナを練習しているけど、どんな教材を買えばいいの?
これらのご質問から、ケーナのお店は数多くあるけど、理論的にしっかりした演奏ノウハウを提供してくれるお店はなかなか無いのかもしれない、そして、ケーナの練習を始めたくても必要な情報が見つからなくて困っているお客様が全国にたくさんいらっしゃる、ということが分かりました。
そこで当店は、ケーナの売りっぱなしはだけは止めよう!初心者の方たちの演奏の上達のお手伝いをする店にしよう!!と、思いました。
具体的には、初心者の方がケーナの演奏を始める際に知りたいと思う演奏の基本情報や教材を充実させてご提供すること、さらに定期的にメールマガジンで初心者の方に役立つさまざまな情報を配信していくこと、を考えています。
現在神奈川県にてフォルクローレ塾を開講し、初心者の方を直接ご指導していますが、あくまでも地域限定で、どんな方でも参加していただくというわけにはいきません。フォルクローレ塾に参加できない方のために、間接的ではありますが、ホームページを架け橋として、初心者の方の演奏技術向上を応援していきたいと思っています。
3.ウェブマスターの自己紹介
僕は1950年神奈川県の横浜で生まれました。小学校から高校まで地元の学校に通う普通の子供時代をすごしましたが、何かに夢中になるともない、可もなく不可もなくという、本当に目立たない子供でした。
ところが、大学に入学してから当時はやっていたフォークソングにはまってしまい、同好会に入り、授業にも出ないで、PPМやブラザーズ・フォーの曲を毎日練習しました。
ほとんど勉強もせず音楽に狂っていたあの4年間が、今でも一番の思い出です。
たくさんのステージにも立ちました。そして観客からたくさんの拍手をもらいました。演奏会が終わったあとの甘美な疲れも知りました。あの快感は今でも僕の中に残っています・・・。
でも、そんな時代も大学卒業とともにあっけなく終わりを告げ、その後僕は、建設関係のサラリーマンとして会社人間になっていきました。ネクタイをしめて毎朝会社に出勤し帰るのは夜遅くという生活にも慣れて、妻と結婚し、子供が生まれ、仕事も忙しくなって、いつしか自分が音楽をしていたことすら忘れてしまっていたのです。
そんなある時妻が国際交流のボランティアを始め、僕も参加することになり、外国の方たちと一緒に、踊りや音楽のイベントを企画したり、料理教室を企画したりする仕事を担当するようになりました。土日の休みを利用して始めたボランティアでしたが、いつの間にか僕にとって、会社でのストレスや仕事の重圧を解放してくれる“癒し薬”のようになっていました。
ある時、たまたま南米の文化を紹介するイベントを僕が企画することになり、その関係で偶然大木岩夫氏と知り合ったのが、僕とフォルクローレとの出会いでもあったのです。
フォルクローレとの出会いは、昔自分が“音楽”をやっていたことを思い出させてくれました。フォークソングもフォルクローレも、元をただせば民族の音楽。いつしか自分もフォルクローレのファンに、ケーナのファンになっていました。
大木岩夫氏のケーナの華麗な音色を多くの人に聞いてもらいたくなって、僕は無謀にも大きいホールでのコンサートを企画しました。そして試行錯誤の末、彼がリーダーをつとめる「ライセス」の初コンサート「アンデスの大地と風」を、筑波市の700人収容できるホールで行うことができました。2000年の冬のことでした。
その日はとても寒い日で、雪の中、わざわざ来場してくれたお客様は120名様でした。まったくの素人でしたから、イベント興行としては結局大赤字になりました。営業的には大失敗の企画だったのです。
でも・・・。コンサートに来て喜んでくれたお客様の顔を見て、なんだかとても嬉しかったことを覚えています。
1回の失敗で懲りるのも悔しいので、横浜に場所を移して、翌年もコンサートを行いました。来場してくれた多くのお客様から喜びの声を戴いたり、励ましの言葉をかけられることで、僕は元気をたくさんもらいました。そして、現在でも「ライセス」のコンサートは、秋の恒例イベントとして毎年続けています。
筑波で行ったコンサートが導火線になったのか、僕は翌年、「ヨコハマエスニック倶楽部」というショップをオープンしました。当初は南米ペルーの健康食品と大木氏のケーナを扱っていたのですが、徐々にケーナをお求めになるお客様が増えてきて、いつの間にか健康食品も売る「ケーナのお店」になっていきました。そして健康食品とケーナという異業種の商品を同時扱うことが難しくなってしまったのです。
そして僕は、悩んだ末に「大木岩夫のケーナ」を専門に売るお店に特化することに決めて、半年後の平成18年1月に「大木岩夫のケーナ工房Webサイト」を立ち上げることができました。
これからは、日本のケーナファンに本当に喜んでもらえる「高品質」でなおかつ「リーズナブル」な商品を提供する店にしていこう、そしてケーナを愛する人を少しでも増やしていきたい。
それがこれからの僕の仕事かなと思っています。